【作り方説明書】

裾スカラップ&フリルスカートの型紙


■詳細対応サイズ
・40cmソフビ
・58cmソフビ M,L,LL
(スマド未確認)
■難易度
イージー/【ノーマル】/ハード/ハード↑/エクストラ
■サンプル使用生地の厚み
0.23mm
■用意するもの ・薄手の柔らかい生地
・3mm程度のリボン
・コンシールファスナー
・スプリングホック
■手縫い可否
OK
■布に書き写すパーツリスト
①スカートフリル1枚→そのまま1枚
②ペチコート下1枚→   〃
③ペチコート上1枚→   〃
④スカート本体1枚→   〃
⑤裏地1枚→       〃
⑥ウエストベルト1枚→  〃

合計:6枚 のパーツで構成
■型紙はこちら
https://dollyscale.booth.pm/items/1429220

■作り方説明書 PDF版
https://dollyscalephoto.hanamizake.com/PDF/No.FG002Instructions.pdf

■関連記事
https://dollyscale.blog.shinobi.jp/finishedgoods/20141020
■必要な布量参考数値

01. 型紙を貼り合わせる。※一例を挙げて説明しています。
① 型紙に割り振られている番号を確認する。
   番号は型紙の左上に記載。
   ※①~⑤の右図は全型紙共通で使用しています。
   型紙の種類によって貼り合わせる枚数、数字は違います。
   枚数、貼り合わせ数字については各型紙をご覧ください。
②  <1>の型紙に記載されている通りに型紙を並べる。
  「青色の数字の型紙貼り合わせる」という箇所に記載。
③ 点線に沿って、型紙が繋がる方だけカットする。
④ <5>の上部のガイドに③の下部を合わせて、表裏両方をテープで留める。

02.型紙を切り取る。
02~07の右図は全型紙共通で使用しています。

03.布を裏にして型紙を置く。
まち針で留めず、ペーパーウェイト等で型紙が動かない様にする。

04.型紙の外側をなぞって布に写す。写したら型紙は一旦避ける。
※オススメのチャコペン
・カリスマシャープペンシル
・クロバー 水性チャコペン

05.04で写した線に沿って布を切る。


06.切り取った布に型紙をのせてまち針でとめる。
型紙と布がずれない様にするだけなので、細かくとめる必要はない。

07.“切りじつけ”をする。(①~⑧)
① しつけ糸を針に通し、糸が2本になる様にする。
 玉止めはしない。
② 紙の上から出来上がり線に針を刺していく。
A. 型紙から刺す
B. 布を刺す
C. 0.3cm程度すくうように縫う
D. 型紙を刺す
E. 糸をたるませつつ1.5cm程度空けて再度 型紙を刺す
A~Eを繰り返す。 上側はたるませて、下側の糸はたるませない。
全ての線を写す必要はないので、細かく針を刺さなくても良い。

③ 角や合い印は下側(布側)から見て+に見えるように針を刺す。
④ 上側のたるませた糸を切る。
⑤ まち針を抜く。
⑥ 糸を抜かない様に型紙だけを抜き取る。
⑦ 長い糸は3mm程度に切る。
 糸を抜き取らない様に注意。
⑧ しつけ糸が抜けない様に、アイロンか指で 糸を寝かせる。

08.スカートフリルの下側、ペチコート上の下側、ペチコート下の上下両方にロックミシンか家庭用ミシンのジグザグで縫う。
家庭用ミシンの縫い目を左図にする。
布端から針が落ちない様に、少し内側を縫う。
スカートフリルとペチコート下は可能なら 巻ロックがおすすめ。


09.スカートフリルの下部を、出来上がり線で折って縫う。


10.縫ったところのしつけ糸を抜く。
しつけ糸が取り辛い時は、糸抜きや毛抜き等で抜く。
以降、縫ったら余分なしつけ糸はその都度抜いていく。

11.スカートフリルの上側、ペチコート下の"ギャザーを寄せる"にギャザーを寄せる。

①ミシンの上糸の糸調節を“弱”にする。
 ダイヤルの場合は0にする。
②縫い目の長さを4mm程度にする。
③縫い始めの糸は上下共に10cm以上出しておく。
 上糸と下糸の色を変えておくと、後でわかりやすい。
④布の端から2mm程度のところを縫い、縫い終わりの糸も10cm以上残して切る。
 2本目は布端から4mm程度のところを縫う。
⑤上糸の調節(①)と、縫い目の長さ(②)を元に戻す。

12.ペチコート下の上下両方を、出来上がり線で折って縫う。


13.ペチコート上の「ペチコート下付け位置」にペチコート下を合わせ、ギャザーを寄せる。
待ち針は
 ①②布の両端からとめる。
 ③次に中央
 ④⑤最後にその間を埋める様にとめていく。

①型紙に書かれている I 印に合わせて、待ち針で止める。
②下糸だけを引っ張り、ギャザーを整えて待ち針でとめる。
 画像は下糸に黒糸を使用。

14.ギャザーを寄せたところを縫う。
どうしても出来上がり線で縫えない場合は、一度仮縫いしてからミシンで縫う。

15.表が内側になる様に裏布の下側と、レースを合わせ縫い付ける。


16.表が内側になる様にスカートと、スカートフリルを合わせギャザーを寄せる。


17.ギャザーを寄せたところを縫う。


18.15、17のところにロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。


19.15で縫ったところを、出来上がり線で折る。



20.裏地の縁を縫う。
縫い代は裏布側へ倒す。

21.16でスカートフリルを縫ったところを折る。


22.スカートの縁を縫う。
縫い代はスカート側へ倒す。

23.裏地表、ペチコート表、スカート表の順に重ねてギャザーを寄せるミシンで3枚一緒に縫う。

24.3枚一緒に両脇を仮縫いする。


25.24で縫ったところにロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。


26.表が内側になる様に、脇同士を合わせる。


27.ウエストから開き止まりまでを、0.4cm程度の縫い目で縫う。
仮止めなので返し縫はしない。

28.27で縫った下から裾までを普通の縫い目で縫う。
ここは解れない様に返し縫いをする。

29.28のところを左右に開いて、アイロンをかける。


30.コンシールファスナーの上部を1cmになる様に切る。
コンシールファスナーの上部に透明の“上止”があるので、その上を1cmに切る。

31.コンシールファスナー中心と、25で開いた縫い目を合わせる。


32.仮止めをする。反対側も同じように縫う。
スカート本体は避けて、ファスナーと縫い代のみを縫う。

33.ウエストから開き止まりまでの糸を切る。
開き止まりから下の糸を切らない様に注意。
リッパーを使うと切りやすい。

34.ミシンにコンシールファスナー押さえを取り付ける。
右図の様なアタッチメントも売られている。 おすすめはミシンの純正品、もしくはミシンの対応メーカー名が記載された物。
無記名のものは場合によっては、ミシンに合わない事もあるので注意。

35.スライダーを開き止まりまで下げる。


36.務歯(むし)を押さえの溝に入れて、開き止まりまで縫う。
反対側も同じ様に縫う。
スカート表から縫う。
布端が右の時は左側の溝に、布端が左の時は 右側の溝に務歯を入れる。
※務歯とは、ファスナーを開閉する為に歯の様になって連なっている部分の事。

37.コンシールファスナー押さえを、普通の押さえに戻す。

38.下止の金具を、開き止まりの1cmくらい下に移動して、ペンチで潰して動かない様にする。


39.下止の下、1cmくらいをハサミでカットする。


40.ウエストベルトの下部をアイロンで折る。


41.表が内側になる様に、ウエストベルト上側とスカートを合わせ、ギャザーを寄せて縫う。


42.ギャザーを寄せた部分を縫う。


43.縫い代を0.7cmくらいにカットする。
※40cm用のみ該当。58cmは次の工程へ。

44.ウエストベルトを折りたたむ。


45.端を縫う。


46.45で縫ったところをひっくり返し、太い針の“糸を通す方”で角を優しく押し出す。


47.ウエストベルトの下部をまつる。


48.ウエストベルト内側にスプリングホックをつける。


49.スカートの印のところを縮める。


50.お好みで49のところにリボンをつける。


お疲れ様でした!

ドール服の型紙作製所 ドーリースケール