【作り方説明書】

総裏地ブレザーの型紙

■詳細対応サイズ
・40cmソフビ
・50cmソフビ
・58cmソフビ M,L,LL
(スマド未確認)
■難易度
イージー/ノーマル/【ハード】/【ハード↑】/エクストラ
■サンプル使用生地の厚み
0.23mm
■用意するもの
・普通~やや薄手の生地
・薄手の生地(裏地用)
・スナップ
・くるみボタン
■手縫い可否
OK
■型紙はこちら
https://dollyscale.booth.pm/items/1429127

■作り方説明書 PDF版
https://dollyscalephoto.hanamizake.com/PDF/No.FG015Instructions.pdf

■関連記事
https://dollyscale.blog.shinobi.jp/finishedgoods/20161202
■布に書き写すパーツリスト
①②袖 2枚→左右反転して2枚
③④袖裏布2枚→  〃
⑤⑥後身頃 2枚→ 〃
⑦⑧後身頃裏布 2枚→ 〃
⑨⑩前身頃裏布 2枚→ 〃
⑪⑫後脇 2枚→    〃
⑬⑭後脇裏布2枚→   〃
⑮⑯見返し 2枚→   〃
⑰⑱前脇    2枚→ 〃
⑲⑳前脇裏布2枚→  〃
㉑㉒前身頃 2枚→  〃
㉓㉔襟 2枚→そのまま2枚
㉕㉖サイドポケット 2枚→ 〃
㉗㉘サイドポケット裏布 2枚→ 〃
㉙胸ポケット 1枚→そのまま1枚

合計:29枚 のパーツで構成
・40cm用
のサイドポケット表布は型紙より大きめに切る。
サイドポケット裏布は布に写さず、表布と同じくらいに切るだけよい。
※58cm用も、縫い辛い場合は同じ方法でOK
■必要な布量参考数値

01. 型紙を貼り合わせる。※一例を挙げて説明しています。
① 型紙に割り振られている番号を確認する。
 番号は型紙の左上に記載。
 ※①~⑤の右図は全型紙共通で 使用しています。
 型紙の種類によって貼り合わせる 枚数、数字は違います。
 枚数、貼り合わせ数字については 各型紙をご覧ください。
② <1>の型紙に記載されている通りに 型紙を並べる。
 「青色の数字の型紙貼り合わせる」 という箇所に記載。
③ 点線に沿って、型紙が繋がる方だけカットする。
④ <5>の上部のガイドに③の下部を合わせて、表裏両方をテープで留める。


02.型紙を切り取る。
02~07の右図は全型紙共通で使用しています。

03.布を裏にして型紙を置く。
まち針で留めず、ペーパーウェイト等で型紙が動かない様にする。

04.型紙の外側をなぞって布に写す。写したら型紙は一旦避ける。
※オススメのチャコペン
・カリスマシャープペンシル
・クロバー 水性チャコペン

05.04で写した線に沿って布を切る。


06.切り取った布に型紙をのせてまち針でとめる。
型紙と布がずれない様にするだけなので、細かくとめる必要はない。

07.“切りじつけ”をする。(①~⑧)
① しつけ糸を針に通し、糸が2本になる様にする。
 玉止めはしない。
② 紙の上から出来上がり線に針を刺していく。
 A. 型紙から刺す
 B. 布を刺す
 C. 0.3cm 程度すくうように縫う
 D. 型紙を刺す
 E. 糸をたるませつつ1.5cm 程度空けて再度型紙を刺す
A~E を繰り返す。 上側はたるませて、下側の糸はたるませない。
全ての線を写す必要はないので、細かく針を刺さな くても良い。
③ 角や合印は下側(布側)から見て+に見える ように針を刺す。
④ 側のたるませた糸を切る。
⑤ まち針を抜く。
糸を抜かない様に型紙だけを抜き取る。
⑦ 長い糸は3mm 程度に切る。
 糸を抜き取らない様に注意。
⑧ しつけ糸が抜けない様に、アイロンか指で糸を 寝かせる。

08.胸ポケット、サイドポケット上部に解れ止め液を塗る。
上部は縫い代より少し広めに切り出す。

Tips:解れ止め液の代わりに、半田ごてで布を溶かして切る方法もある。


09.胸ポケット、サイドポケット×2の上部を出来上がり線で切る。


10.胸ポケットの上部を、出来上がり線で折って縫う。


11.胸ポケット上部の縁を縫う。


12.縫ったところのしつけ糸を抜く。
しつけ糸が取り辛い時は、糸抜きや毛抜き等で抜く。 以降、縫ったら余分なしつけ糸はその都度抜いていく。
13.胸ポケットの縫い代をアイロンで折る。


14.胸ポケットの縁を仮縫いをする。
仮縫いの玉止めは、表側にしておくと後の作業が楽になる。

15.表が内側になる様に、サイドポケットを表布と裏布を合わせて上部以外を縫う。
40cm用はパーツが小さい為、表布は型紙より大きめに切る方法がよい (1ページ目参照)。
他サイズも縫い辛い場合はこの方法がおすすめ。
もう一枚も同じように縫う。

16.サイドポケットの縫い代を2mm程度にカットする。
もう一枚も同じようにカットする。

17.サイドポケットを表に返す。
もう一枚も同じように返す。

18.胸ポケット、サイドポケットにアイロンをかける。


19.前身頃×2、後身頃×2、前脇×2、後脇×2のWに切り込みを入れる。
W:ウエスト。胴体で一番くびれたところ。


20.前身頃×2、前身頃 裏布×2、後身頃×2のカーブに切り込みを入れる。


21.表が内側になる様に、後身頃と後脇を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。
ミシンで縫い辛い場合は先に仮縫いをするか、 ミシンをやめて手縫いでもOK。(前身頃も同様)

22.前身頃と脇の W、三 を、目印に表が内側になる様に合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。


23.縫い代を前身頃に倒して、アイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。

24.後身頃と、後脇の縫い代を開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。

25.表が内側になる様に、後身頃同士を合わせて縫う。


26.25で縫ったところの縫い代を、左右に開いてアイロンをかける。


27.表が内側になる様に、見返しと前身頃 裏布を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。


28.縫い代を、前身頃 裏布側に倒してアイロンをかける。
反対側も同じように縫う。


29.裏布も同じように進める。

30.表が内側になる様に、前身頃と後身頃の肩を合わせて縫う。
表布は表布同士、裏布は裏布同士で合わせる。
表布と裏布を一緒に縫ってしまうと、この後の工程が出来なくなる為注意。
反対側も同じように縫う。

31.30で縫った肩の縫い代を開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


32.前身頃(表)に胸ポケットを縫い付ける。
ミシンで縫い辛い場合や、縫い目が目立つと 思う場合はまつり縫いでもOK。

33.サイドポケットの ▲ 部分を上にし、前身頃(表)の”ポケット付け位置”に縫い付ける。
縫い付ける位置が表からでは分かり辛い時は、消えるチャコペンで薄く表から縫い付ける線を引くと良い。
反対側も同じように縫う。

34.サイドポケットを折り返す。
反対側も同じように折り返す。


35.折り返したサイドポケットの縁を縫う。
ミシンで縫い辛い場合や、縫い目が目立つと思う場合はまつり縫いでもOK。
反対側も同じように縫う。

36.前身頃の、右図の位置に切り込みを入れる。
反対側も同じように切り込みを入れる。


37.後身頃の襟のカーブに切り込みを入れる。


38.表が内側になる様に前身頃の線と、襟の線を合わせて縫う。
線から縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。
反対側も同じように縫う。

39.表が内側になる様に前後身頃の線と、襟の線を合わせて縫う。
線から縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。

40.袖ぐり(袖を付ける為の身頃側のカーブ)に切り込みを入れる。
袖ぐり:袖を付ける為の身頃側のカーブ
反対側も同じように切り込みを入れる。

41.表が内側になる様に、袖と袖ぐりを合わせて縫う。
ミシンで縫い辛い場合は先に仮縫いをするか、 手縫いでもOK。

42.41で縫った縫い代を袖側に倒して、アイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


43.裏布も同じように進める。
胸ポケット、サイドポケットは表布のみ。

44.表が内側になる様に、表布の袖口と裏布の袖口を合わせて縫う。
折り返し線で縫わない様に注意。
反対側も同じように縫う。
反対側を縫う時表布と裏布を、ねじれた状態で縫わない様に注意する。

45.縫い代を、44で縫った線から3mm外側でカットする。
反対側も同じようにカットする。


46.折り返し線で表布を折る。
裏布が表布より少し内側になり、 袖口から裏布が飛び出し辛くなる。
表に縫い目が見える“ステッチ”は縫わない。
縫ってしまうと、 この後の工程が出来なくなる為注意。
反対側も同じように折る。

47.46で折ったところにアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


48.表が内側になる様に、表布、裏布それぞれ背中で折る。


49.裏布脇→裏布袖→表布袖→表布脇の順に縫う。


50.49で縫ったところを、後身頃側に縫い代を折ってアイロンをかける。


51.表が内側になる様に図の様に身頃を合わせ、繋がった袖を身頃の裾部分に移動する。
身頃を合わせる時に、袖が捻じれない様に注意。

52.襟の“く”の字の下部を縫う。
身頃と襟の縫い代は避ける。 縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。
反対側も同じように縫う。

53.襟の残りの部分を縫う。
身頃と襟の縫い代は避ける。
縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。
続けて反対側も同じように縫う。

54.表が内側になる様に図の様に身頃を合わせ、繋がった袖を身頃の裾部分に移動する。
身頃を合わせる時に、袖が捻じれない様に注意。


55.53で縫った角から、後身頃の開き止まりまで縫う。
袖を一緒に縫わない様に注意。
身頃と襟の縫い代は避ける。

56.身頃下部の開きを折る。


57.身頃の開きにアイロンをかける。


58.襟の縫い代を左右に開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


59.襟の角をカットする。
出来上がり線から2mmくらい外側。
反対側も同じようにカットする。

60.前身頃裾の角をカットする。
出来上がり線から2mmくらい外側。
反対側も同じようにカットする。

61.前身頃の く の字にくびれたところに切り込みを入れる。
反対側も同じようにカットする。


62.身頃裾の開きから表に返す。
袖の表布と裏布両方が中に入った状態になる。

63.表布側から表布だけをつまむ感じで外に出す。
袖口が表布と裏布つながっているので、 表布を外に出せば袖も表に返る事になる。
反対側も同じように引き出す。

64.襟などの角を太い針の“糸を通す方”で角を優しく押し出す。
反対側も同じように角を出す。


65.襟の縫い代が重ならないように整える。
反対側も同じように整える。


66.袖口の縫い代を後身頃側(背中側)になる様にする。
指で出来ない場合は“靴下用編み棒”などの先端が少し丸くて柄が長いものがおすすめ。
反対側も同じように整える。

67.裾の開きを“はしごかがり”でとじる。
 ① 布の裏側から針を刺す。
 ② 反対側に針を刺し、布を4mm程すくう。
 ③ ②ですくった先から針を出す。
 ④ 反対側に針を刺す。⑤ ①~④を繰り返す。
針は布に対して垂直に刺すと、終盤で布の長さが違う等のトラブルが起き辛い。

68.縁を一周ぐるっと縫う。
袖を巻き込まない様に注意


Tips:ドールはサイズが小さい分、布の弾力にシルエットが負ける事がある。
使う布によっては“折り目加工液”を塗布して強制的に折る方が綺麗に仕上がる。


69.スナップと飾りボタンを付ける。






お疲れ様でした!

ドール服の型紙作製所 ドーリースケール