【作り方説明書】

総裏地着物(袷着物)の型紙

■詳細対応サイズ
・40cmソフビ
・45cmソフビ
・50cmソフビ
・58cmソフビ M,L,LL
(スマド未確認)
■難易度
イージー/ノーマル/【ハード】/ハード↑/エクストラ
■サンプル使用生地の厚み
・40cm 表地 0.22mm/裏地 0.25mm
・45cm 表地 0.27mm/裏地 0.19mm
・50cm 表地 0.27mm/裏地 0.14mm
・58cm 表地 0.25mm/裏地 0.27mm
■用意するもの
・普通~やや薄手の生地
・裏地
・面ファスナー
・薄手の接着芯
■手縫い可否
OK
■布に書き写すパーツリスト40cm,45cm,58cm
①②裏身頃 2枚→左右反転して2枚
③襟 1枚→そのまま1枚
④伊達衿 1枚→ 〃
⑤襟接着芯 1枚→〃
⑥⑦スカートおくみ 2枚→そのまま2枚
⑧⑨裏後スカート 2枚→左右反転して2枚
⑩⑪表身頃 2枚→    〃
⑫⑬おくみ 2枚→    〃
⑭⑮裏前スカート 2枚→ 〃
⑯⑰表袖 2枚→     〃
⑱⑲裏袖 2枚→    〃
⑳㉑前スカート 2枚→ 〃
㉒㉓後スカート 2枚→ 〃
㉔ウエストベルト 1枚→そのまま1枚

合計:24枚 のパーツで構成
■布に書き写すパーツリスト50cm
※50cm用は作り方は同じですが、一部パーツ構成が異なります。
①②裏身頃 2枚→左右反転して2枚
③襟 1枚→そのまま1枚
④伊達衿 1枚→ 〃
⑤襟接着芯 1枚→〃
⑥⑦スカートおくみ 2枚→そのまま2枚
⑧⑨裏後スカート 2枚→左右反転して2枚
⑩⑪表身頃 2枚→    〃
⑫⑬おくみ 2枚→    〃
⑭⑮裏前スカート 2枚→ 〃
⑯⑰表袖 2枚→     〃
⑱⑲裏袖 2枚→     〃
⑳㉑前スカート 2枚→  〃
㉒㉓表後スカート 2枚→ 〃
㉔ウエストベルト 2枚→ 〃

合計:24枚 のパーツで構成
■型紙はこちら
https://dollyscale.booth.pm/items/1429036

■作り方説明書 PDF版
https://dollyscalephoto.hanamizake.com/PDF/No.FG022Instructions.pdf

■関連記事
https://dollyscale.blog.shinobi.jp/finishedgoods/20170713
■必要な布量参考数値

01. 型紙を貼り合わせる。※一例を挙げて説明しています。
① 型紙に割り振られている番号を確認する。
 番号は型紙の左上に記載。
 ※①~④の右図は全型紙共通で 使用しています。
 型紙の種類によって貼り合わせる 枚数、数字は違います。
 枚数、貼り合わせ数字については 各型紙をご覧ください。
② <1>の型紙に記載されている通りに 型紙を並べる。
 「青色の数字の型紙貼り合わせる」 という箇所に記載。
③ 点線に沿って、型紙が繋がる方だけカットする。
④ <5>の上部のガイドに③の下部を合わせて、表裏両方をテープで留める。


02.型紙を切り取る。
02~07の右図は全型紙共通で使用しています。

03.布を裏にして型紙を置く。
まち針で留めず、ペーパーウェイト等で型紙が動かない様にする。

04.型紙の外側をなぞって布に写す。写したら型紙は一旦避ける。
※オススメのチャコペン
・カリスマシャープペンシル
・クロバー 水性チャコペン


05.04 で写した線に沿って布を切る。


06.切り取った布に型紙をのせてまち針でとめる。
型紙と布がずれない様にするだけなので、細かくとめる必要はない。

07.“切りじつけ”をする。(①~⑧)
① しつけ糸を針に通し、糸が2本になる様にする。
 玉止めはしない。
② 紙の上から出来上がり線に針を刺していく。
 A. 型紙から刺す
 B. 布を刺す
 C. 0.3cm 程度すくうように縫う
 D. 型紙を刺す
 E. 糸をたるませつつ1.5cm 程度空けて再度型紙を刺す
A~E を繰り返す。 上側はたるませて、下側の糸はたるませない。
全ての線を写す必要はないので、細かく針を刺さな くても良い。

③ 角や合印は下側(布側)から見て+に見える ように針を刺す。
④ 側のたるませた糸を切る。
⑤ まち針を抜く。
糸を抜かない様に型紙だけを抜き取る。
⑦ 長い糸は3mm 程度に切る。
 糸を抜き取らない様に注意。
⑧ しつけ糸が抜けない様に、アイロンか指で糸を 寝かせる。

08.”おくみ”と前身頃を、表が内側になる様に合わせて縫う。
おくみの先は縫わない。
 おくみ:前身頃に縫ってある細長い部分(画像の黄緑色の部分)


09.縫ったところのしつけ糸を抜く。
しつけ糸が取り辛い時は、糸抜きや毛抜き等で抜く。
以降、縫ったら余分なしつけ糸はその都度抜いていく。

10.縫い代をおくみ側に倒して、アイロンをかける。


11.身頃の背中を、表が内側になる様に合わせて縫う。


12.背中の縫い代を開いて、アイロンをかける。


13.袖口側の縫い代を出来上がり線で折って、アイロンをかける。


14.身頃と袖を、表が内側になる様に合わせて縫う。
身頃のSP と袖のSP が目印。
SP:ショルダーポイント。肩の頂点。
袖はカーブしてない方が、身頃側になる。
“身八つ口の開き”と書かれているところは縫わない
身八つ口:身頃の脇の下の開き。
女性、子供用にしかない着物の特徴。。


15.身頃の肩と、袖の肩の縫い代全体にアイロンをかける。


16.表が内側になる様に、身頃を肩線(SP)で半分に折る。



17.袖口下の開き止まりから、身頃側までを縫う。

18.袖口開き止まりから2cm、身頃側から2cmを残して縫い代を0.3cm程度にカットする。


19.身頃の脇を開き止まりまで縫う。
身頃の縫い代と、袖を縫わない様に注意。
20.裏布も同じように縫う。

21.表布と裏布の裾を、表が内側になる様に合わせて縫う。
表の袖と、裏の袖は避ける。

22.裏が内側になる様に裾を折り返して、縁を縫う。
裏布が表に出ない様に注意。
縫い目を表に出したくない場合は、アイロンをかける。



23.表布を表に返す。

24.表袖、裏袖全体にアイロンをかけて、縫い代を落ち着かせる。

25.接着芯を貼る。
アイロンをスライドさせず、上から押しあてる様にする。


26.衿の縫い代を折って、アイロンをかける。


27.衿のカーブに切り込みを入れる。


28.表布の袖に、裏布の袖を入れる。
裏布の袖を、小さくまとめると入れやすい。


29.表布BNP と裏布BNP を、裏が内側になるように合わせる。
BNP:バックネックポイント。後ろの首回りの中心。


30.仮縫いをする。


31.表布に衿を合わせて縫う。



32.衿を上に折る。



33.衿の両端を、中心線で折って縫う。


34.衿を表に返して、太い針の“糸を通す方” で角を優しく押し出す。
布団等の太い針を使う。
ない場合は竹串やつまようじの“尖っていない方”などでも代用出来る。
あくまでも優しく内側から押して角を出す。
強く押したり、尖ったもので押したりすると貫通し布が傷む可能性も。

35.衿の縁を縫う。


36.表裏両方の袖口の縫い代を整える。
裏布を少し引き出すと整えやすい。


37.袖口“はしごかがり”でとじる。
① 布の裏側から針を刺す。
② 反対側に針を刺し、布を4mm 程すくう。
③ ②ですくった先から針を出す。
④ 反対側に針を刺す。
⑤ ①~④を繰り返す。
針は布に対して垂直に刺すと、終盤で布の長さが違う等のトラブルが起き辛い。




38.表裏両方の&袖の振り部分の縫い代を整える。
袖の振り:画像の赤丸で囲った部分の事。


39.袖の振りの開きを縫う。


------------以上で上着は終了です。------------
40.”スカートおくみ”と前スカートを、表が内側になる様に合わせて縫う。


41.縫い代をおくみ側に倒して、アイロンをかける。


42.後スカート(表後スカート)を、表が内側になる様に合わせて縫う。


43.縫い代を開いて、アイロンを掛ける。


44.前スカートと後スカート(表後スカート)の脇を、表が内側になる様に合わせて縫う。


45.脇のカーブに切り込みを入れる。


46.裏スカートも同じように縫う。

47.裏スカートのみ裾に線があります。


48.47 の赤線のところで折って、アイロンを掛ける。


49.表が内側になる様に、合わせコの字型に縫う。
表布より裏布の方が長いので、角は表布に合わせて
1cm ほどで裾同士がなだらかに合う様に縫う。

50.角をカットする。


51.表に返して、角を優しく押し出す。

52.全体にアイロンをかける。


53.ウエストベルトの縫い代を折って、アイロンをかける。


54.スカートの上を仮縫いする。


55.表布にウエストベルトを合わせて縫う。


56.ウエストベルトを上に折る。


57.ウエストベルトの両端を、中心線で折って縫う。


58.ウエストベルトを表に返して、角を優しく押し出す。


59.ウエストベルトの縁を縫う。


60.面ファスナーをしつけ糸で仮縫いする。


61.面ファスナーの周りをまつり縫いで付ける。

------------以上でスカートは終了です。------------
62.伊達衿の縫い代を折って、アイロンをかける。
伊達衿:重ね衿ともいう。
洋服で言うところの“付け襟”の様なもの。
付け襟なので、付けても付けなくても良い。

63.表が内側になるように中心で折って、両端を縫う。


64.ひっくり返して、太い針の“糸を通す方” で角を優しく押し出す。


65.縁を縫う。


66.着物の衿の裏と伊達衿を合わせて、表に縫い目が出ない様に縫う。


お疲れ様でした!

ドール服の型紙作製所 ドーリースケール