【作り方説明書】

胸ギャザーワンピースの型紙

■詳細対応サイズ
・58cmソフビ M,L
(スマド未確認)
■難易度
イージー/【ノーマル】/ハード/ハード↑/エクストラ
■サンプル使用生地の厚み
0.2mm
■用意するもの
・普通~やや薄手の生地
・薄手の裏地
・コンシールファスナー
・3mm程度の平ゴム
・解れ止め液(手縫いの場合)
■手縫い可否
OK
■布に書き写すパーツリスト
①②後身頃 表布 2枚→左右反転して2枚
③④後身頃 裏布 2枚→   〃
⑤⑥後脇 表布 2枚→    〃
⑦⑧後脇 裏布 2枚→    〃
⑨⑩前脇 表布 2枚→   〃
⑪⑫前脇 裏布 2枚→   〃
⑬前身頃 表布 1枚→そのまま1枚
⑭前身頃 裏布 1枚→  〃
⑮⑯肩紐 2枚→そのまま2枚
⑰上リボン 1枚→そのまま1枚
⑱下リボン 1枚→     〃
⑲リボン中央 1枚→    〃
⑳胸切り替え 表布 1枚→  〃
㉑胸切り替え 裏布 1枚→  〃

合計:21枚 のパーツで構成
■型紙はこちら
https://dollyscale.booth.pm/items/

■作り方説明書 PDF版
https://dollyscalephoto.hanamizake.com/PDF/No.FG082Instructions.pdf

■関連記事
https://dollyscale.blog.shinobi.jp/finishedgoods/20200305
■必要な布量参考数値

01. 型紙を貼り合わせる。※一例を挙げて説明しています。
① 型紙に割り振られている番号を確認する。
 番号は型紙の左上に記載。
 ※①~⑤の右図は全型紙共通で 使用しています。
 型紙の種類によって貼り合わせる 枚数、数字は違います。
 枚数、貼り合わせ数字については 各型紙をご覧ください。
② <1>の型紙に記載されている通りに 型紙を並べる。
 「青色の数字の型紙貼り合わせる」 という箇所に記載。
③ 点線に沿って、型紙が繋がる方だけカットする。
④ <5>の上部のガイドに③の下部を合わせて、表裏両方をテープで留める。


02.型紙を切り取る。
02~07の右図は全型紙共通で使用しています。

03.布を裏にして型紙を置く。
まち針で留めず、ペーパーウェイト等で型紙が動かない様にする。

04.型紙の外側をなぞって布に写す。写したら型紙は一旦避ける。
※オススメのチャコペン
・カリスマシャープペンシル
・クロバー 水性チャコペン


05.04で写した線に沿って布を切る。


06.切り取った布に型紙をのせてまち針でとめる。
型紙と布がずれない様にするだけなので、細かくとめる必要はない。

07.“切りじつけ”をする。(①~⑧)
① しつけ糸を針に通し、糸が2本になる様にする。
 玉止めはしない。
② 紙の上から出来上がり線に針を刺していく。
 A. 型紙から刺す
 B. 布を刺す
 C. 0.3cm 程度すくうように縫う
 D. 型紙を刺す
 E. 糸をたるませつつ1.5cm 程度空けて再度型紙を刺す
A~E を繰り返す。 上側はたるませて、下側の糸はたるませない。
全ての線を写す必要はないので、細かく針を刺さな くても良い。

③ 角や合印は下側(布側)から見て+に見える ように針を刺す。
④ 側のたるませた糸を切る。
⑤ まち針を抜く。
⑥糸を抜かない様に型紙だけを抜き取る。
⑦ 長い糸は3mm 程度に切る。
 糸を抜き取らない様に注意。
⑧ しつけ糸が抜けない様に、アイロンか指で糸を 寝かせる。

08.前身頃、後身頃×2、前脇×2、後脇×2のWに切り込みを入れる。
W:ウエスト。胴体で一番くびれたところ。

09.前身頃の両脇にロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。
家庭用ミシンの縫い目を左図にする。
布端から針が落ちない様に、少し内側を縫う。

10.前脇×2の“前身頃側”、後脇×2の“後身頃側”にロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。


11.後身頃×2の“後脇側”にロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。


12.表が内側になるように、前身頃と前脇を合わせて縫う。
“前身頃側”を前身頃に合わせる。
合わせる側を間違えない様に注意。
反対側も同じように縫う。

13.縫ったところのしつけ糸を抜く。
しつけ糸が取り辛い時は、糸抜きや毛抜き等で抜く。
以降、縫ったら余分なしつけ糸はその都度抜いていく。

14.縫い代を開いてアイロンをかける。


15.表が内側になるように、後身頃と後脇を合わせて縫う。
“後身頃側”を後身頃に合わせる。
合わせる側を間違えない様に注意。
反対側も同じように縫う。

16.縫い代を開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


17.前と後の裾にロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。


18.出来上がり線で折って縫う。
後側は反対側も同じように縫う。


19.縁を縫う。
後側は反対側も同じように縫う。


20.裏布も同じ様に縫う。

21.表が内側になるように、胸切り替えパーツの上同士を合わせて縫う。


【手縫いの場合】
21-2.縫い代に解れ止めを塗布する。


22.縫い代を0.3cmくらいにカットする。


23.表に返す。


24.アイロンをかける。


25.端から5~6mmくらいを縫う。


26.胸切り替えパーツの下部にギャザーに”ギャザーを寄せるミシン”を縫う。

①ミシンの上糸の糸調節を“弱”にする。
  ダイヤルの場合は0にする。

②縫い目の長さを4mm程度にする。
③縫い始めの糸は上下共に10cm以上出しておく。
上糸と下糸の色を変えておくと、後でわかりやすい。

④布の端から2mm程度のところを縫い、縫い終わりの糸も10cm以上残して切る。
2本目は布端から4mm程度のところを縫う。

⑤上糸の調節(①)と、縫い目の長さ(②)を元に戻す。

27.前裏布表に胸切り替えパーツ表を合わせて、ギャザーを寄せる。
待ち針は
①②布の両端からとめる。
③次に中央
④⑤最後にその間を埋める様にとめていく。
①型紙に書かれている I の印に合わせて、待ち針で止める。
②下糸だけを引っ張り、ギャザーを整えて待ち針でとめる。
画像は下糸に黒糸を使用。

28.ギャザーを寄せたところを仮縫いをする。


29.28の上に表布裏を合わせて縫う。


30.胸切り替えパーツ以外を折り返す。


31.胸切り替えと前の縁を縫う。


32.胸切り替えパーツ上部にゴムを通す。
ゴムの長さ:14.5cm(持ち手部分を含む)
市販のゴム通しが通らない場合は、安全ピンでも代用可能。
反対側に最初にクリップ等をはさんでおく。

33.持ち手を脇の縫い代に合わせる。


34.縫い代にゴムを縫いとめる。縫い終わったら、クリップを外す。


35.ゴムを引き、反対側に持ち手を出す。


36.縫い代にゴムを縫いとめる。


37.持ち手部分をカットする。

38.表が内側になる様に後表布、後裏布を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。


39.カーブに切り込みを入れる。
反対側も同じように切り込みを入れる。


40.表に返す。
反対側も同じように返す。


41.縁を縫う。
反対側も同じように縫う。


42.背中側にロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。
反対側も同じように縫う。


43.表が内側になる様に、前と後を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。


44.脇をロックミシンか、家庭用ミシンのジグザグで縫う。


45.脇の縫い代を前側に倒して、アイロンをかける。


46.脇の上部を0.7cmくらい縫う。
反対側も同じように縫う。


47.表が内側になる様に、前中心を合わせる。


48.身頃から開き止まりまでを4mm程度の縫い目で縫う。
仮止めなので返し縫はしない。

49.48で縫った下から裾までを普通の縫い目で縫う。
ここは解れない様に返し縫いをする。

50.縫い代を左右に開いて、アイロンをかける。


51.コンシールファスナーの上部を1cmになる様に切る。
コンシールファスナーの上部に透明の“上止”があるので、その上を1cmに切る。

52.コンシールファスナー中心と、34で開いた縫い目を合わせる。


53.仮止めをする。反対側も同じように縫う。
本体は避けて、ファスナーと縫い代のみを縫う。

54.身頃から開き止まりまでの糸を切る。
開き止まりから下の糸を切らない様に注意。
リッパーを使うと切りやすい。

55.ミシンにコンシールファスナー押さえを取り付ける。
右図の様なアタッチメントも売られている。
おすすめはミシンの純正品、もしくはミシンの対応メーカー名が記載された物。
無記名のものは場合によっては、ミシンに合わない事もあるので注意。

56.スライダーを開き止まりまで下げる。


57.務歯(むし)を押さえの溝に入れて、開き止まりまで縫う。反対側も同じ様に縫う。
スカート表から縫う。
 布端が右の時は左側の溝に、布端が左の時は右側の溝に務歯を入れる。
務歯:ファスナーを開閉する為に歯の様になって連なっている部分の事。

58.コンシールファスナー押さえを、普通の押さえに戻す。

59.下止の金具を、開き止まりの1cmくらい下に移動して、ペンチで潰して動かない様にする。


60.下止の下、1cmくらいをハサミでカットする。


61.身頃から出ているファスナーを裏へ折る。


62.ファスナーと縫い代を身頃へ折る。


63.折り返したところと身頃を7mm位縫って固定する。


64.表が内側になる様に上リボン、下リボンをそれぞれ折る。


65.上リボン、下リボンの開き止まりまで縫う。


66.上リボン、下リボンの角をカットする。
反対側も同じようにカットする。


67.上リボン、下リボンを表に返して、太い針の“糸を通す方” で角を優しく押し出す。
反対側も同じようにカットする。


68.開きを“はしごかがり”でとじる。
① 布の裏側から針を刺す。
② 反対側に針を刺し、布を4mm程すくう。
③ ②ですくった先から針を出す。
④ 反対側に針を刺す。
⑤ ①~④を繰り返す。
針は布に対して垂直に刺すと、終盤で布の長さが違う等のトラブルが起き辛い。


69.上リボン、下リボンにアイロンを掛ける。


70.上リボン、下リボンを中心で折る。


71.上リボン、下リボンを更に中央を左右に折る。


72.上リボン、下リボンの縦中央を留める。


73.中央パーツの周囲に、ロックミシンか家庭用ミシンのジグザグで縫う。
解れ止め液を塗布してもよい。

74.中央パーツの両サイドを折る。


75.中央パーツにアイロンをかける。


76.リボン上下を繋げる。
両サイドを縫い留めると簡単に固定出来る。

77.中央パーツをリボンに巻く。
上側を少し長めにする。
上側の端を中に折り込む。

78.折った部分を縫い留める。


79.前の中央にリボンを付ける。


80.肩紐×2の長い方を折る。


81.肩紐×2にアイロンをかける。


82.肩紐×2の表が内側になるように中心で折る。


83.肩紐×2の両端を縫う。


84.ひっくり返して、太い針の“糸を通す方” で角を優しく押し出す。

85.肩紐×2の縁を縫う。


86.脇から2cmくらいの位置に肩紐をつける。
縫い目を表に出したくない場合は、裏布だけに縫い付ける。





お疲れ様でした!

ドール服の型紙作製所 ドーリースケール