【作り方説明書】

ダブルコートの型紙

■詳細対応サイズ
・40cmソフビ
・50cmソフビ
・58cmソフビL,LL
■難易度
イージー/ノーマル/【ハード】/ハード↑/エクストラ
■サンプル使用生地の厚み
0.23mm-0.41mm
■用意するもの
・普通~やや薄手の生地
・薄手の生地(裏地用)
・スナップ
・くるみボタン
■手縫い可否
OK
・40cmソフビ用
サイドポケット表布は型紙より大きめに切る。
周囲に解れ止め液を塗布、又はロックミシンで縫う。
※40cm用は裏布を使用しない為、表布×2枚のみでOK。

・50cm,58cmソフビ用
サイドポケット表布は型紙より大きめに切る。
サイドポケット裏布は布に写さず、表布と同じくらいに切るだけよい。
■布に書き写すパーツリスト
・40cmソフビ用
①②袖 2枚→左右反転して2枚
③④袖裏布2枚→  〃
⑤⑥スリーブストラップ 2枚→そのまま2枚
⑦⑧後身頃 2枚→左右反転して2枚
⑨⑩後身頃裏布 2枚→  〃
⑪⑫後脇 2枚→     〃
⑬⑭後脇裏布2枚→   〃
⑮⑯襟 2枚→そのまま2枚
⑰⑱前身頃 2枚→左右反転して2枚
⑲⑳前脇    2枚→左右反転して2枚
㉑㉒前脇裏布2枚→   〃
㉓㉔サイドポケット 2枚→そのまま2枚
㉕㉖前身頃裏布 2枚→左右反転して2枚
㉗㉘見返し 2枚→    〃
㉙ウエストストラップ 1枚→そのまま1枚

合計:29枚 のパーツで構成
スリーブストラップとウエストストラップの型紙は共用
・50cmソフビ、58cmソフビL,LL用
①②袖 2枚→左右反転して2枚
③④袖裏布2枚→  〃
⑤⑥スリーブストラップ 2枚→そのまま2枚
⑦⑧後身頃 2枚→左右反転して2枚
⑨⑩後身頃裏布 2枚→  〃
⑪⑫後脇 2枚→     〃
⑬⑭後脇裏布2枚→   〃
⑮⑯襟 2枚→そのまま2枚
⑰⑱前身頃 2枚→左右反転して2枚
⑲⑳前脇    2枚→  〃
㉑㉒前脇裏布2枚→   〃
㉓㉔サイドポケット 2枚→そのまま2枚
㉕㉖サイドポケット裏布 2枚→ 〃
㉗㉘前身頃裏布 2枚→左右反転して2枚
㉙㉚見返し 2枚→    〃
㉛ウエストストラップ 1枚→そのまま1枚

合計:31枚 のパーツで構成
■型紙はこちら
https://dollyscale.booth.pm/items/2556016

■作り方説明書 PDF版
https://dollyscalephoto.hanamizake.com/PDF/No.FG111Instructions.pdf

■関連記事
https://dollyscale.blog.shinobi.jp/finishedgoods/20201126
■必要な布量参考数値

01. 型紙を貼り合わせる。※一例を挙げて説明しています。
① 型紙に割り振られている番号を確認する。
 番号は型紙の左上に記載。
 ※①~⑤の右図は全型紙共通で 使用しています。
 型紙の種類によって貼り合わせる 枚数、数字は違います。
 枚数、貼り合わせ数字については 各型紙をご覧ください。
② <1>の型紙に記載されている通りに 型紙を並べる。
 「青色の数字の型紙貼り合わせる」 という箇所に記載。
③ 点線に沿って、型紙が繋がる方だけカットする。
④ <5>の上部のガイドに③の下部を合わせて、表裏両方をテープで留める。


02.型紙を切り取る。
02~07の右図は全型紙共通で使用しています。

03.布を裏にして型紙を置く。
まち針で留めず、ペーパーウェイト等で型紙が動かない様にする。

04.型紙の外側をなぞって布に写す。写したら型紙は一旦避ける。
※オススメのチャコペン
・カリスマシャープペンシル
・クロバー 水性チャコペン

05.04で写した線に沿って布を切る。


06.切り取った布に型紙をのせてまち針でとめる。
型紙と布がずれない様にするだけなので、細かくとめる必要はない。

07.“切りじつけ”をする。(①~⑧)
①しつけ糸を針に通し、糸が2本になる様にする。
 玉止めはしない。
②紙の上から出来上がり線に針を刺していく。
 A. 型紙から刺す
 B. 布を刺す
 C. 0.3cm 程度すくうように縫う
 D. 型紙を刺す
 E. 糸をたるませつつ1.5cm 程度空けて再度型紙を刺す
A~E を繰り返す。 上側はたるませて、下側の糸はたるませない。
全ての線を写す必要はないので、細かく針を刺さな くても良い。
③角や合印は下側(布側)から見て+に見える ように針を刺す。
④上側のたるませた糸を切る。
⑤まち針を抜く。
⑥糸を抜かない様に型紙だけを抜き取る。
⑦長い糸は3mm 程度に切る。
 糸を抜き取らない様に注意。
⑧しつけ糸が抜けない様に、アイロンか指で糸を 寝かせる。

※40cmソフビ用は 09 へ。

08.サイドポケット×4横、に解れ止め液を塗る。


Tips:解れ止め液の代わりに、半田ごてで布を溶かして切る方法もある。


09.スリーブストラップ×2とウエストストラップにロックミシンか家庭用ミシンのジグザグで縫う。


※50cm,58cmソフビ用は 10 へ。

【40cmソフビ用】
①サイドポケット×2の上下を折ってアイロンをかける。
②サイドポケット×2の縦の片方を折ってアイロンをかける。
③サイドポケット×2を コ の字に縫う。
④縫ったところのしつけ糸を抜く。
⑤ 15 へ進む。

10.表が内側になる様に、サイドポケットを表布と裏布を合わせて横以外を縫う。


11.縫ったところのしつけ糸を抜く。
しつけ糸が取り辛い時は、糸抜きや毛抜き等で抜く。
以降、縫ったら余分なしつけ糸はその都度抜いていく。


12.サイドポケット×2の縫い代を2mmにカットする。
横は型紙通りの縫い代にする。

13.サイドポケット×2を表に返す。


14.サイドポケット×2にアイロンをかける。


15.スリーブストラップ×2とウエストストラップの上下を折って、アイロンをかける。


16.スリーブストラップ×2とウエストストラップの、縁を縫う。


17.前身頃×2、後身頃×2、前脇×2、後脇×2のWに切り込みを入れる。
W:ウエスト。胴体で一番くびれたところ。


18.前身頃×2、前身頃 裏布×2、後身頃×2のカーブに切り込みを入れる。


19.表が内側になる様に、後身頃と後脇を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。
ミシンで縫い辛い場合は先に仮縫いをするか、 ミシンをやめて手縫いでもOK。(前身頃も同様)

20.前身頃と脇の W、三 を、目印に表が内側になる様に合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。


21.縫い代を前身頃に倒して、アイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


22.後身頃と、後脇の縫い代を開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


23.表が内側になる様に、後身頃同士を合わせて縫う。


24.23で縫ったところの縫い代を、左右に開いてアイロンをかける。


25.表が内側になる様に、見返しと裏布前身頃を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。


26.縫い代を裏布前身頃側に倒してアイロンをかける。


27.裏布も同じように進める。

28.前身頃と後身頃の肩を、中が表になる様に合わせて縫う。
表布は表布同士、裏布は裏布同士で合わせる。
表布と裏布を一緒に縫ってしまうと、この後の工程が出来なくなる為注意。

29.28で縫った肩の縫い代を開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


30.前身頃(表)にサイドポケットを縫い付ける。
反対側も同じように縫う。
縫い付ける位置が表からでは分かり辛い時は、消えるチャコペンで薄く表から縫い付ける線を引くと良い。
ミシンで縫い辛い場合や、縫い目が目立つと思う場合はまつり縫いでもOK。

31.スリーブストラップとウエストストラップの両サイドを折る。


32.後身頃(表)にウエストストラップを縫い付ける。


33.袖(表)にスリーブストラップを縫い付ける。
反対側も同じように縫う。


34.袖パーツに飾りボタンをつける。
反対側も同じように縫う。
直径7mm以上のボタンをつける場合、後の工程で縫い辛くなる場合があるため注意。

35.前身頃×2の、右図の位置に切り込みを入れる。


36.後身頃の襟のカーブに切り込みを入れる。


37.表が内側になる様に前身頃の線と、襟の色の線を合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。
線から縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。

38.表が内側になる様に前後身頃の線と、襟の線を合わせて縫う。
線から縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。

39.袖ぐり(袖を付ける為の身頃側のカーブ)に切り込みを入れる。
反対側も同じように切り込みを入れる。


40.表が内側になる様に、袖と袖ぐりを合わせて縫う。
反対側も同じように縫う。
ミシンで縫い辛い場合は先に仮縫いをするか、 手縫いでもOK。

41.40で縫った縫い代を袖側に倒して、アイロンをかける。
反対側も同じように縫う。


42.裏布も同じように進める。
サイドポケット、ウエストストラップ、スリーブストラップは表布のみ。

43.表が内側になる様に、表布の袖口と裏布の袖口を合わせて縫う。


44.縫い代を、43で縫った線から3mm外側でカットする。
反対側も同じように縫う。


45.折り返し線で表布を折る。
裏布が表布より少し内側になり、 袖口から裏布が飛び出し辛くなる。
表に縫い目が見える“ステッチ”は縫わない。
縫ってしまうと、 この後の工程が出来なくなる為注意。

46.45で折ったところにアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


47.表が内側になる様に、表布、裏布それぞれ背中で折る。


48.裏布脇→裏布袖→表布袖→表布脇の順に縫う。


49.反対側も同じように縫う。

50.後身頃側に縫い代を折ってアイロンをかける。


51.表が内側になる様に図の様に身頃を合わせ、繋がった袖を身頃の裾部分に移動する。
身頃を合わせる時に、袖が捻じれない様に注意。

52.襟の く の字の下部を縫う。
反対側も同じように縫う。
身頃と襟の縫い代は避ける。 縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。

53.襟の残りの部分を縫う。
反対側も同じように縫う。
身頃と襟の縫い代は避ける。
縫い目がはみ出さない様にする。
縫い終わりは、ミシンの速度を落とすか手縫いにすると失敗が少ない。

54.53で縫った角から、後身頃の開き止まりまで縫う。
袖を一緒に縫わない様に注意。
身頃と襟の縫い代は避ける。

55.身頃の開きにアイロンをかける。


56.襟の縫い代を左右に開いてアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


57.襟の角をカットする。
反対側も同じようにカットする。
出来上がり線から2mmくらい外側。

58.前身頃裾の角をカットする。
反対側も同じようにカットする。
出来上がり線から2mmくらい外側。

59.前身頃の く の字にくびれたところに切り込みを入れる。
反対側も同じように切り込みを入れる。


60.身頃裾の開きから表に返す。
袖の表布と裏布両方が中に入った状態になる。

61.表布側から表布だけをつまむ感じで外に出す。
袖口が表布と裏布つながっているので、 表布を外に出せば袖も表に返る事になる。

62.襟などの角を太い針の"糸を通す方"で角を優しく押し出す。
反対側も同じように整える。


63.襟の縫い代が重ならないように整える。
反対側も同じように整える。


64.袖口の縫い代を後身頃側(背中側)になる様にする。
指で出来ない場合は“靴下用編み棒”などの先端が少し丸くて柄が長いものがおすすめ。

65.裾の開きを"はしごかがり"でとじる。
 ① 布の裏側から針を刺す。
 ② 反対側に針を刺し、布を4mm程すくう。
 ③ ②ですくった先から針を出す。
 ④ 反対側に針を刺す。⑤ ①~④を繰り返す。
針は布に対して垂直に刺すと、終盤で布の長さが違う等のトラブルが起き辛い。

66.縁を一周ぐるっと縫う。


Tips:ドールはサイズが小さい分、布の弾力にシルエットが負ける事がある。
>使う布によっては"折り目加工液"を塗布して強制的に折る方が綺麗に仕上がる。


67.スナップと、ウエストストラップ飾りボタン、前身頃の飾りボタンを付ける。
スナップは外側だけでもOK





お疲れ様でした!

ドール服の型紙作製所 ドーリースケール