【作り方説明書】

浴衣セットの型紙【25cm】

■詳細対応サイズ
・25cmL
■難易度
イージー/ノーマル/ハード/ハード↑/【エクストラ】
■サンプル使用生地の厚み
・25cmL 浴衣本体:0.17mm/浴衣帯:0.33mm
■用意するもの
・普通~やや薄手の生地 ・面ファスナー ・熱接着テープ(5mm以下がおすすめ) ・解れ止め液
■手縫い可否
OK
■布に書き写すパーツリスト
・浴衣本体
①②身頃 2枚→左右反転して2枚
③④袖 2枚→    〃
⑤衿 1枚→そのまま1枚
⑥⑦おくみ 2枚→左右反転して2枚

合計:7枚 のパーツで構成



■布に書き写すパーツリスト
・浴衣帯
①帯本体A 1枚→そのまま1枚
②たれB 1枚→   〃
③たれA 1枚→   〃
④帯本体C 1枚→  〃
⑤リボン 1枚→   〃
⑥帯本体B 1枚→  〃

合計:6枚 のパーツで構成
■型紙はこちら
https://dollyscale.booth.pm/items/2254010

■作り方説明書 PDF版
https://dollyscalephoto.hanamizake.com/PDF/No.FG126Instructions.pdf

■関連記事
https://dollyscale.blog.shinobi.jp/finishedgoods/20200729
■必要な布量参考数値

01. 型紙を貼り合わせる。※一例を挙げて説明しています。
① 型紙に割り振られている番号を確認する。
 番号は型紙の左上に記載。
 ※①~④の右図は全型紙共通で 使用しています。
 型紙の種類によって貼り合わせる 枚数、数字は違います。
 枚数、貼り合わせ数字については 各型紙をご覧ください。
② <1>の型紙に記載されている通りに 型紙を並べる。
 「青色の数字の型紙貼り合わせる」 という箇所に記載。
③ 点線に沿って、型紙が繋がる方だけカットする。
④ <5>の上部のガイドに③の下部を合わせて、表裏両方をテープで留める。


02.型紙を切り取る。
02~07の右図は全型紙共通で使用しています。

03.布を裏にして型紙を置く。
まち針で留めず、ペーパーウェイト等で型紙が動かない様にする。

04.型紙の外側をなぞって布に写す。写したら型紙は一旦避ける。
※オススメのチャコペン
・カリスマシャープペンシル
・クロバー 水性チャコペン


05.04 で写した線に沿って布を切る。


06.切り取った布に型紙をのせてまち針でとめる。
型紙と布がずれない様にするだけなので、細かくとめる必要はない。

07.“切りじつけ”をする。(①~⑧)
① しつけ糸を針に通し、糸が2本になる様にする。
 玉止めはしない。
② 紙の上から出来上がり線に針を刺していく。
 A. 型紙から刺す
 B. 布を刺す
 C. 0.3cm 程度すくうように縫う
 D. 型紙を刺す
 E. 糸をたるませつつ1.5cm 程度空けて再度型紙を刺す
A~E を繰り返す。 上側はたるませて、下側の糸はたるませない。
全ての線を写す必要はないので、細かく針を刺さな くても良い。

③ 角や合印は下側(布側)から見て+に見える ように針を刺す。
④ 側のたるませた糸を切る。
⑤ まち針を抜く。
⑥糸を抜かない様に型紙だけを抜き取る。
⑦ 長い糸は3mm 程度に切る。
 糸を抜き取らない様に注意。
⑧ しつけ糸が抜けない様に、アイロンか指で糸を 寝かせる。



【浴衣本体】
08.袖×2のカーブに切り込みを入れる。
反対側も同じように切り込みを入れる。


09.身頃×2の周囲に解れ止め液を塗布する。
衿ぐりは塗布しなくてよい。
解れ止め液の匂いが強いこともある為、作業時は喚起を奨励。
場合によっては解れ止め自体を行わない”切りっぱなし”で対応しよう。

ジグザグミシンやロックミシンを使用することも可能であるが、嵩張る様になるので試し縫いをしてから検討がおすすめ。

10.袖×2の周囲に解れ止め液を塗布する。


11.おくみ×2の周囲に解れ止め液を塗布する。


12.”おくみ”×2と前身頃を、表が内側になる様に合わせて縫う。
おくみの先は縫わない。
おくみ:前身頃に縫ってある細長い部分(画像の黄緑色の部分)

13.縫ったところのしつけ糸を抜く。
しつけ糸が取り辛い時は、糸抜きや毛抜き等で抜く。
以降、縫ったら余分なしつけ糸はその都度抜いていく。

14.縫い代をおくみ側に倒して、アイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


15.身頃の背中を、表が内側になる様に合わせて縫う。


16.背中の縫い代を開いて、アイロンをかける。


17.袖×2の袖口側の縫い代を出来上がり線で折って、アイロンをかける。


18.身頃×2と袖×2を、表が内側になる様に合わせて縫う。
身頃のSPと袖のSPが目印。
SP:ショルダーポイント。肩の頂点。
袖はカーブしてない方が、身頃側になる。
19.身頃の肩と、袖の肩の縫い代全体にアイロンをかける。
反対側も同じようにアイロンをかける。


20.熱接着テープを5mm以下×25mm(2.5cm)の長さに切る。
2本用意する。

21.袖口×2の開き止まりに切り込みを入れる。


22.袖×2の袖口中央に熱接着テープを設置する。


23.切り込みを入れた区間の縫い代を折る。
反対側も同じように折る。


24.アイロンをかけ接着する。
接着時間等は、使用するテープの注意書きに従う。
反対側も同じようにアイロンをかける。

25.表が内側になる様に、身頃を肩線(SP)で半分に折る。


26.袖口下の開き止まりから、身頃側までを縫う。
反対側も同じように縫う。


27.身頃の脇を開き止まりまで縫う。
身頃の縫い代と、袖を縫わない様に注意。

28.おくみ×2の“縦”側を出来上がり線で折る。


29.おくみ×2の“縦”側の縁を縫う。


30.表布を表に返す。

31.裾を出来上がり線で折って縫う。



32.衿の縫い代を折って、アイロンをかける。


33.身頃の衿のカーブに切り込みを入れる。


34.身頃と衿を、表が内側になる様に合わせて縫う。
BNP:バックネックポイント。
後身頃にある首回りの後中心点。

35.衿を上に折る。


36.衿の両端を、中心線で折る。


37.衿を表に返して、太い針の“糸を通す方” で角を優しく押し出す。
反対側も同じように整える。
布団等の太い針を使う。
ない場合は竹串やつまようじの“尖っていない方”などでも代用出来る。
あくまでも優しく内側から押して角を出す。
強く押したり、尖ったもので押したりすると貫通し布が傷む可能性も。
38.衿の縁を縫う。


39.“袖×2の振り”部分の縫い代を整える。
袖の振り:画像の赤丸で囲った部分の事。

40.袖×2の振りの開きを縫う。


41.表が内側になる様に”山折”と書かれた線で折る。


42.”谷折”と書いてある線で折る。


43.段になった縁を縫う。


------------以上で浴衣本体は終了です。------------

44.帯本体Aと帯本体Bを、表が内側になる様に合わせて縫う。
☆同士を合わせる。帯中央付近の縫い代は縫わない。


45.帯本体Bを上に倒す。


46.アイロンをかける。


47.帯本体C と65を、表が内側になる様に合わせて縫う。


48.帯本体Cを上に倒す。


49.アイロンをかける。


※接着芯を貼りたい場合は、ここで接着する。

50.帯本体の中心を、表が内側になる様に折る。


51.開き止まりまで縫う。


52.角をカットする。
反対側も同じようにカットする。


53.表に返して、太い針の“糸を通す方”で角を優しく押し出す。

54.開きを“はしごかがり”でとじる。
① 布の裏側から針を刺す。
② 反対側に針を刺し、布を4mm程すくう。
③ ②ですくった先から針を出す。
④ 反対側に針を刺す。
⑤ ①~④を繰り返す。
針は布に対して垂直に刺すと、終盤で布の長さが違う等のトラブルが起き辛い。



55.アイロンを掛ける。


56.面ファスナーをしつけ糸で仮縫いする。


57.面ファスナーの周りをまつり縫いで付ける。


58.リボンの中心を、表が内側になる様に折る。


59.両端を縫う。


60.縫い代を3mm程度にカットする。


61.表に返す。


62.縫い代を出来上がり線で内側に折る。


63.開きを“はしごかがり”でとじる。

64.アイロンをかける。

65.リボン上を中心で折る。


66.更に中央を左右に折る。


67.縦中央を留める。


68.たれAとたれBを、表が内側になる様に合わせて縫う。
△同士を合わせる。


69.縫い代を開いて、アイロンをかける。


70.たれの中心を、表が内側になる様に折る。


71.開き止まりまで縫う。


72.52~55と同じように進める。

73.たれAとBの境目で折る。
たれA(短い方)を上にする。


74.たれB(長い方)を上にし、その上にリボンを裏側にしてのせる。


75.リボンをたれで巻く。


76.たれが開かないように縫い留める。
表に糸が出ないように注意。

77.表にし、たれAを少しずらす。リボンの位置も整える。


78.目立たない場所に、たれAの一部を縫う。


79.帯本体に縫い付ける。





お疲れ様でした!

ドール服の型紙作製所 ドーリースケール